育成の考え方

サッカーにおける育成とは?

こんにちは、サイト運営者のhossiです。

今回から育成に関しての記録を保管する為にも、選手を持つ保護者向けのブログをスタートしていきます。保護者と選手が育成に関しての問題解決として参考になれば良いと思いますが、あくまで個人的な視点とチームのコンセプトに基づいての指標が多いので、極論的な部分が出てくるかと思います。

 

早速サッカーの育成を細分化した際に、基本の考え方(根や幹)と見栄えの考え方(花)のどちらかを話すことが多く、年齢と共に変化する成長の考え方と理論(枝や葉)についてまで逆算的に述べられている事が少ないので、いずれブログ内で解決します。その前に、現状の目先で求められていることがあるので、ぜひ参考にしてください。

成長曲線

スポーツで成長曲線となると、一般的にはスキャモン曲線が有名です。早速ここの分解からスタートします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記図によると、統計的に20歳までに4つの型が成熟するという指標。

リンパ型(リンパ腺)
神経型(脳・脊髄)
一般型(骨格・筋肉・呼吸器・消化器)
生殖型(生殖器)

 

但し、この図はあくまで人が成長する過程における曲線でありスポーツの為に作られたものではないこと。

例えば、出産時における免疫強化は乳児の生存において必須となる為、リンパ型や神経型が急速に発達する。といった事を表します。

 

スポーツの運動機能と成長曲線の関係は???

 

ここが最も大事な部分ではないかと思います。

50メートルのテストを行うと、こんなタイプに分かれませんか⁉︎

スタートは遅いがスピードが速い
スタートは速いがスピードが遅い
スタートもスピードも速い
スタートもスピードも遅い

 

よくある足が速いか遅いかの話でまとめると、間違った育成になるのではないかと思います。科学的な分析を行って欲しいのですが、既出として身体の動きは「動くまで=脳(神経型)→動き始め=筋肉(一般型)」となります。
どこのタイミングで育成するべきか?

 

 

 

 

 

 

・神経型→4歳までに80%が発育済み

・一般型→3歳までに30%が発育済み

つまり4歳までで、スタートに関わる力が大凡つくことがわかります。確かに幼児の中でも年少年代においてこの差は目立ちます。

では、適齢期を過ぎたらあきらめるのか?という訳にはいかないので、別の記事に記載した「今から鍛える神経型:オススメ5選」をご覧ください。

ゴールデンエイジ・プレゴールデンエイジとは?

続いて(プレ)ゴールデンエイジについての説明です。

先ほどのスキャモンの曲線に基づいて提唱された理論となりますので、日本サッカー協会講習の参考文献に基づいて説明します。

 

①プレ・ゴールデンエイジ(8、9歳ごろ)
サッカーだけでなく色々な遊びの経験
身体を動かすことの喜び
ボールに触れることの楽しさ
興味のあることに夢中になる(反対も同様)
②ゴールデンエイジ(9〜12歳)
即座の習得
自我の芽生え
競争心
状況判断
正確なテクニック
*補足でU10までにボールフィーリングを完璧に、U12では良い判断とテクニックを披露と記載。

 

すごく簡単に説明すると、年齢にあった運動や遊びとトレーニングを行って成長を促していきましょう。

でも前提はプレの環境が揃って初めてゴールデンエイジを迎えますよ、が実態です。

 

補足:プレ・ゴールデンエイジという環境課題

 

昨今、色々な遊びが出来る環境は圧倒的に減りました。身体を動かしたくても、ボールに触れて遊ぶことすら禁止される場所が増え、同時に道路駐車場などの危険性だけが高まりました。

併せてゲームという環境が、子供たちの夢中になる要素として網羅された世の中。むしろゲームの方が環境を拡大しているといえます。(ゲームがダメという事は一切なく、ゲーム理論は有用な最適解の一つ)

 

では一体どのように育成すべきなのか?

 

実は解答がない現状に対して、多くの指導者の方々がオリジナルで解決を図っているので、多種多様なスクールが出てきています。

 

今回は指導の基本的な考え方を掲載しました。

次回以降に深掘りしていきたいと思います。ご拝読ありがとうございました。