ジュニアサッカーの現実ーその2:非日常的ー
練習内容については現状の選手スキルや年齢などに応じて様々な変化が必要なのは周知の通り
でも、そもそもの入り口の部分が揃っていないと話が噛み合わない
いわゆる導入部分がポイントとなる
毎年感じるのはサッカーを全く知らない子がまだまだ多いということ
一昔前は、テレビのスポーツ中継といえば野球、そして多くの世帯が19時〜21時あたりに見ていた記憶がある
だから子供ながらに野球のルールはテレビで見て知り、習っていなくとも友達と日常的な遊びとして根付いていた。
野球といえばこんな感じだよね、という共有出来る事が非常に多くあった。
一方サッカーにおいてはJリーグ発足以降、テレビ中継頻度は一時的に上昇したが
現在は減少傾向となっていて、代わりにDAZNなどのサイトを通じて見る事が出来る。
当然有料なので観る人も限られており日常的とは言い難い
そうなってくるとサッカーは過去の野球中継のように日常的には観る事が出来ず、週に1回程度の放送では
サッカーを見て学ぶ機会が殆どなくなるので、今の子供達はルールやキーワードにおいて
本当に何もしらないケースが非常に多い。
だからサッカーってこういうのだよね、という共有事項が本当に少ない。
スペインやドイツなどのサッカーの強豪国に目を向けると、一時の日本が野球人気と呼ばれていた時と同じ様に、
日々何かしらのサッカー放送(専用チャンネル)がされており、地域カテゴリーの充実など賑わいを見せている。
またプロリーグは下位リーグであっても収容客数の大きなスタジアムが多く存在し身近にある。
週末は好きなサッカーチームの好きな選手を応援しにいく。
それが代々引き継がれている。
何が言いたいのかというと、そもそもサッカーってどんなスポーツ???から始めないとならないところに
今のジュニア年代の育成の難しさも生じていると感じる(=非日常的)
だからこそ、スタートラインを少しでも前にする為には、サッカーをやってみようとなった所から
如何に日常的なスポーツとしての環境を整えていくかが大切で
その初動が早いか遅いかで成長変化のタイミング大きくずれるということを考えていかなくてはならないと思う
週1回の練習だけでは日常的にはならないし、練習が無い時のサッカーとの関わりをどう環境設定するかが
最も大切ではないだろうか。